【楽曲提供】蒼星月影さんの新曲「Abyss (Remix)」を制作しました

LLP Music Admin
8月14日
読了時間: 3分

皆さん、こんにちは。Rem.Kです。

この度、2.5次元VTuber、役者、脚本家として多岐にわたりご活躍中の蒼星月影（あおいほしゆえ）さんのオリジナル楽曲第一弾『Abyss』が、「Abyss (Remix)」として2025年8月11日に配信リリースされました！

大変光栄なことに、私が本作の作詞作曲、そしてMix/Masteringまでトータルで担当させていただきました。制作者としてこの楽曲に込めた想いや聴きどころについて、お話しさせていただければと思います。

▼【オリジナル曲】Abyss /蒼星月影【MV】

https://www.youtube.com/watch?v=T0njER6BcZs

物語の深淵から音楽を紡ぐ

この楽曲制作の根幹にあるのは、蒼星月影さんご自身が描かれた舞台の脚本です。最初にこのお話をいただいた時、彼女の持つ独特の世界観、そして"深淵-Abyss-"というテーマに強く引き込まれました。彼女の創造した物語に音楽という新たな息吹を吹き込むという、非常に挑戦的でクリエイティブなプロジェクトでした。

作詞にあたっては、脚本の持つ叙情性やメッセージ性をどうすればメロディに乗せられるかを常に考えていました。物語の登場人物が抱える葛藤や願い、その先に見出す光…それらを詩として紡ぎ、聴く人が物語の主人公になったかのような没入感を得られることを目指しました。

こだわりのサウンドメイク

作曲とサウンドプロデュースにおいては、「感情を揺さぶる疾走系ロック」を主軸に据えました。

まず、聴く人の耳を鷲掴みにするような、歪みと重さを兼ね備えたギターリフからこの曲は始まります。これは物語の始まり、深淵の扉がこじ開けられる瞬間をイメージしたサウンドです。そこからBPMを上げて一気に駆け抜けていくビート、そしてどこか切なさを内包したメロディへと展開していきます。静と動のコントラストを明確にすることで、聴く人の感情を揺さぶり、サビでの圧倒的な開放感とカタルシスに繋がるよう構成しました。

今回、素晴らしいミュージシャンの方々にもご協力いただきました。

Gt. 薫さん（@guitar_kaoru）の魂がこもったギターソロ、Ba. 毛利槙さん（@mourimaki）の楽曲の骨格を支える力強いベースラインが加わったことで、サウンドに圧倒的な熱量と深みが生まれました。

Mix/Masteringでは、この激しいバンドサウンドの中で、蒼星月影さんのボーカルが持つ魅力を最大限に引き出すことに注力しました。重厚なサウンドに埋もれることなく、それでいて一体となってリスナーの心に突き刺さるような、ギリギリのバランスを追求しています。

蒼星月影という表現者

何よりもこの楽曲に命を吹き込んでくれたのは、ボーカルの蒼星月影さんです。

彼女の歌声は、中性的な響きの中に確かな芯があり、激しいロックサウンドに負けない力強さを持っています。それでいて、AメロやBメロでは繊細な感情の機微を、サビではどこまでも突き抜けていくような高音を響かせてくれました。彼女の類まれなる表現力があったからこそ、この楽曲の世界観は完成したと言っても過言ではありません。

MVのコメントにある「大切なこの歌が、あなたの深いところに響きますように」という彼女の言葉通り、この曲は蒼星月影さん自身の想いそのものであり、彼女だからこそ歌える、唯一無二の楽曲になったと確信しています。

「私、少しだけ、願ってもいいーーー？」

このフレーズに込められた意味を、ぜひ楽曲を通して感じ取っていただけたら嬉しいです。

2025年、深淵より蘇ったこの物語が、あなたの心に強烈なカタルシスをもたらすことを願って。